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第4回大分社会科学学際研究会 (OIMSS)

第4回大分社会科学学際研究会 (OIMSS) 日時 2018年7月18日(水)13:00­–14:30 報告者:小池澄人 氏(大分大学大学院経済学部研究科博士前期課程1年)報告タイトル「物理主義による意識の自然化と認識ギャップ」場所 大分大学旦野原キャンパス経済学部棟第12演習室報告内容 近年、心の諸科学の成果によって自然科学による心の理解は飛躍的な発展を遂げていると思われる。このような事実はわれわれに「自然科学によって心が完全に解明される日が来るかもしれない」という希望を抱かせる。このような考え方は、自然主義的であると言われる。しかし、心のひとつの側面である「意識」には、自然主義的に理解することが困難な側面が存在すると主張されることがある。その代表的な論者であるチャーマーズは、意識を自然主義的に理解するという課題を、「意識のハード・プロブレム」として提示する。チャーマーズは、意識のハード・プロブレムは物理主義の枠組みでは解決不可能であるとし、物理主義は偽であると論じる。このような反物理主義的な主張に対して、物理主義者は何らかの応答を迫られている。物理主義者は意識の自然主義的な理解の可能性を示し、物理主義を擁護せねばならない。本発表の目的は、チャーマーズの意識のハード・プロブレムと彼に代表される反物理主義者による物理主義への批判に対して、物理主義者がどのように応答することができるかを検討することである。第4会OIMSSは初の院生発表でした。発表者が大阪大学人間科学部人間科学科に提出した卒業論文を本研究会のために再構成したもので、非常に活発な議論が行われました。

第2回大分社会科学学際研究会 (OIMSS)

日時 2018年3月23日(金)15:00-17:30報告者:阿部 誠 氏(大分大学経済学部)報告タイトル「地方圏に暮らす若者のキャリアを考える」場所 大分大学旦野原キャンパス経済学部棟4階第12演習室1990年代以降、日本の雇用情勢が厳しくなるなかで、若年失業者やフリーター、ニートなど若者の雇用問題やキャリア形成の難しさが、大きな社会問題となってきた。それは単に就職が難しいという問題にとどまらず、キャリアの展望がもちにくい、さらに、その結果として生活の展望ももてないという閉塞した状況にあるといえる。最近、労働情勢が改善し、若者の雇用環境も変化しつつあるとはいえ、企業の雇用管理が変化したなかで、若者のキャリア形成の難しさは大きくは変わっていないと思われる。 そうしたなか、多様な雇用機会に恵まれない地方圏で暮らす若者のキャリアは、大都市圏の若者と比べても、いっそう展望を開くことが難しい。地方の雇用情勢が厳しいなかでも若者の地方への定着はむしろ強まっている。それでは、地方圏の若者はどのような就業行動をとり、いかなるキャリアを歩んでいるのであろうか。 報告者は、こうした問題意識にたって、地方圏の若者にたいするヒアリング調査に取り組んできた。今回の報告では、東北地方、九州地方、そして沖縄県での調査の結果にもとづいて㈰地方圏の若者の地域的移動の変化、㈪地域の産業構造が若者の就業・キャリアに及ぼす影響、㈫地方圏の若者のキャリアの特徴と問題点、㈬若者のキャリア形成を阻害する要因などの点について論じる。 なお、本報告の主要な部分については、次の文献を参照されたい。  石井まこと、宮本みち子、阿部誠編(2017)『地方に生きる若者たち——インタビューからみえてくる仕事・結婚・暮らしの未来』旬報社、第3章