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第2回大分社会科学学際研究会 (OIMSS)

日時 2018年3月23日(金)15:00-17:30報告者:阿部 誠 氏(大分大学経済学部)報告タイトル「地方圏に暮らす若者のキャリアを考える」場所 大分大学旦野原キャンパス経済学部棟4階第12演習室1990年代以降、日本の雇用情勢が厳しくなるなかで、若年失業者やフリーター、ニートなど若者の雇用問題やキャリア形成の難しさが、大きな社会問題となってきた。それは単に就職が難しいという問題にとどまらず、キャリアの展望がもちにくい、さらに、その結果として生活の展望ももてないという閉塞した状況にあるといえる。最近、労働情勢が改善し、若者の雇用環境も変化しつつあるとはいえ、企業の雇用管理が変化したなかで、若者のキャリア形成の難しさは大きくは変わっていないと思われる。 そうしたなか、多様な雇用機会に恵まれない地方圏で暮らす若者のキャリアは、大都市圏の若者と比べても、いっそう展望を開くことが難しい。地方の雇用情勢が厳しいなかでも若者の地方への定着はむしろ強まっている。それでは、地方圏の若者はどのような就業行動をとり、いかなるキャリアを歩んでいるのであろうか。 報告者は、こうした問題意識にたって、地方圏の若者にたいするヒアリング調査に取り組んできた。今回の報告では、東北地方、九州地方、そして沖縄県での調査の結果にもとづいて㈰地方圏の若者の地域的移動の変化、㈪地域の産業構造が若者の就業・キャリアに及ぼす影響、㈫地方圏の若者のキャリアの特徴と問題点、㈬若者のキャリア形成を阻害する要因などの点について論じる。 なお、本報告の主要な部分については、次の文献を参照されたい。  石井まこと、宮本みち子、阿部誠編(2017)『地方に生きる若者たち——インタビューからみえてくる仕事・結婚・暮らしの未来』旬報社、第3章